これまで解説してきましたダイオードレーザー脱毛器(マシーン)ですが、他のレーザー脱毛機種であるアレキサンドライトレーザー・Nd:YAGレーザーに比べて、脱毛する施術者にも使いやすく、そしてそれだけでなく、レーザー脱毛の基準値の中では痛みが少なく肌(特に表皮)へのダメージも少ない、軟毛への効果も高いという点から、医療クリニックでは重宝されている機種といえます。しかしなぜダイオードレーザー脱毛器(マシーン)は、このような機能特性をもっているのでしょうか?これは前回のコラムで取り上げた、ハンドピースに要因があるのです。ダイオードレーザー脱毛器(マシーン)のハンドピースには、コンタクトクーリングシステムを採用しています。コンタクトクーリングシステムとは、一種の冷却システムなのですが、これが熱破壊式のレーザー脱毛における様々なリスクを軽減するシステムになっているのです。今回のコラムでは、ハンドピースのコンタクトクーリングシステムにスポットを当てて、ダイオードレーザー脱毛器(マシーン)の構造についてお伝えしたいと思います。
【目次】
1.レーザー脱毛による人体リスクを軽減する「コンタクトクーリング」
2.レーザー脱毛による圧迫照射について
3.今回のまとめ
レーザー脱毛による人体リスクを軽減する「コンタクトクーリング」
レーザー脱毛が照射ターゲットとするのは、毛幹にある黒色のメラニン色素なのですが、表皮に存在するメラニン色素はこれと競合してしまう状態です。特には黒い(濃い)肌色の方においては顕著となるため、その場合レーザー脱毛器(マシーン)は、甚大な表皮損傷を引き起こしてしまう可能性があるのです。こういった表皮損傷を抑えるため、レーザー脱毛施術時における皮膚表面の冷却保護は必須であり、そのためにダイオードレーザー脱毛器(マシーン)のハンドピースには、コンタクトクーリング機能が備えつけられているのです。例えばLightSheerは、先端にレーザー光が減衰しないための透光体のサファイアグラスの冷却装置を備えており、これにより安全に接触照射を行うことができます。コンタクトクーリングはレーザー照射前だけでなく、レーザー照射中にも安定して肌表面の冷却を行うことができるのです。
レーザー脱毛による圧迫照射について
ダイオードレーザー脱毛器(マシーン)シリーズのLightSheerには、接触冷却型のET9×9mm・XC12×12mmといったタイプのハンドピースがあることは以前のコラムでもお伝えいたしましたが、これらのハンドピースは、皮膚表面を圧迫することによりレーザー照射面から毛包までの距離を短縮化できています。皮膚表面を圧迫すると、血流が遮断されるため、レーザー照射対象となる酸化ヘモグロビンの吸収を抑え込み、毛幹メラニンへの選択性を増加させる役割も担っています。
今回のまとめ
UNO>>>ichikaraではNPL方式の脱毛器(マシーン)を採用していることで、その他従来型の光脱毛を導入しているエステティックサロンや、レーザー脱毛を主流とした医療クリニックの方式に否定的なのかとご質問を受けることがありますが、それは違います。私たちは「最短時間で最大効果」の美容コンセプトを実現するために、頻繁に専門情報をアップデートしながら施術や機械を選択しているだけなのです。