一般的な消費者の方が「脱毛」を検討した時、医療脱毛にしようか美容脱毛にしようかと迷います。なぜ迷うのかというと従来の医療脱毛と美容脱毛のイメージが古い誤った情報で固定化されていることが多いからです。この10年で脱毛業界の技術は著しく進歩しています。しかし、その情報は一般消費者が得る方法は極めて少ないです。古い誤った情報で決めてしまった結果、後悔している方が多いので「脱毛」を検討されている方は、是非このコラムを読んでから決めていただきたいと思います。
【目次】
1.従来の医療脱毛(レーザー脱毛・ニードル脱毛)のイメージ
2.医療脱毛は永久脱毛って本当?
3.今回のまとめ
従来の医療脱毛(レーザー脱毛・ニードル脱毛)のイメージ
まず一般的な消費者が持っている医療脱毛の良いイメージは①永久脱毛②確実に減る③医者がするから安心、悪いイメージは①高額②ものすごく痛い、というイメージだと思います。このイメージ自体が間違っている部分も多いので間違っているものは訂正していきます。そしてイメージではなく、そもそも勘違いしている人が多いのがクリニックで行っている脱毛=医療脱毛という勘違いです。医療脱毛とは火傷させながら脱毛していくので医師免許を有している医師が施術を、その火傷を緩和する薬を処方されながら脱毛治療する脱毛方法ですからレーザー脱毛とニードル脱毛という方法のみを医療脱毛といいます。しかしクリニックによっては光脱毛を選択しているところも多いので、『クリニックで脱毛なのに安いなぁ』と思ったらそれは往々にして光脱毛です。
医療脱毛は永久脱毛って本当?
ここが一番重要な消費者の間違いになりますが「永久脱毛」というワードの持つ意味です。
「永久脱毛」と聞くと、イメージするのは今後全く生えない事だと思いますよね。実は「永久脱毛」という言葉の定義は日本では明確に定義されていませんがアメリカのFDA(米国食品医薬品局)の定めている定義は「3回の脱毛施術によって6ヶ月後、67%以上減毛していること」となっています。つまり6ヶ月後の時点で33%以下の残りなっていれば、その後増えたとしても永久脱毛といえてしまうのです。「その後増えたとしても」と書きましたが、医療脱毛は黒色に反応させてレーザー脱毛はレーザーで、ニードル脱毛はニードル(針)を毛根に挿入して電気で毛根をターゲットにする脱毛方法ですから、休止期・成長初期の体毛は施術できません。休止期の期間は部位によって異なります。
この表に書いてあるのは、あくまでも一般的な期間ですから、体毛によっては5年後、10年後しか生えない毛も多くあります。この毛が半年以降に生えてきて、体毛が増えたとしても定義としては永久脱毛と言えてしまうのです。この「永久脱毛」という定義とイメージが異なりすぎるのでコンプライアンスの観点から今では「永久脱毛」というワードを広告で使用すると違法になります。ですから永久脱毛というワードをクリニックでもエステサロンでも使ってないのですが(たまに違反して使用しているところがあります)、10年くらい前までは頻繁に広告で使用されていましたから消費者の知識がアップデートできていないことにより間違った知識を信じている方が多いことは残念です。まとめると永久脱毛というワードは日本において使用することはできないということですから医療脱毛=永久脱毛というのは間違った情報です。
今回のまとめ
今回は『医療脱毛』=クリニックの脱毛『美容脱毛』=エステサロンの脱毛という誤解というテーマで5回に渡りコラムを書かせていただきます。今回はいまだに多くの方が誤解している「永久脱毛」という定義が私たちの認識とかなりのズレがあることをご理解いただけたと思います。今までにも何度かお伝えしているのですが、それでも未だによく質問される内容ですから、それだけ関心も強いと思います。「永久脱毛」というワードを使っている脱毛サロン・脱毛クリニックがありましたら、それはコンプライアンス違反ですから、くれぐれもご注意くださいませ。
福井駅前にあるエステティックサロン
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高橋 元子