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COLUMN
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2022.08.18
その他

安全に脱毛サービスが広がっていくには、今後法整備が必要とされる

「IPR方式」の光脱毛は、「火傷がしづらい」という表現を用いておりますが、「火傷をしない」というわけではありません。むしろレーザー脱毛に比べて広範囲を一気に脱毛施術することになりますから、不適切な施術方法があったケースでは、火傷はより広範囲で負うということがいえます。また特徴の一つとしては、「黒くて太い体毛を減らしやすい」というメリットがあるものの、反面、白くて細い体毛に関しては、減らすことができないというデメリットもあるのです。それはIPR方式の構造である、毛根部であるメラニン(色素の黒部)に光の熱エネルギーを反応させるということが原因であるといえるのです。これはすべての人にいえることですが、最初どうしても気になる(悩みのもとになる)体毛というものは、黒くて太い体毛です。しかしながら何度も脱毛施術を行っていくと、体毛が脆弱になっていきます。そうすると色素や頑丈さを失った毛は、IPL方式の熱エネルギーに反応がしなくなっていきますから、なかなか抜けずに途中から結果が非常に出にくくなってくるということが「IPR方式」の落とし穴ともいえるでしょう。

【目次】
1.脱毛器(マシーン)「オルトレ・ドゥエ」の臨床試験の総括
2.レーザー脱毛器(マシーン)の進歩に、法整備が追いつくことが重要
3.今回のまとめ

脱毛器(マシーン)「オルトレ・ドゥエ」の臨床試験の総括

脱毛器(マシーン)「オルトレ・ドゥエ」の臨床試験では、脱毛施術前から施術後1ヶ月後の体毛の本数(1c㎡単位)の経過として平均5.56本が4.68本と減少し、再生率は84.2%を記録・そして1%未満の危険率をマークしながら、且つ肌内部の組織にも異常がでないという比較的優秀な結果を得ることができました。これらの臨床結果から、日本国内では美容脱毛器(マシーン)に大きな問題はないと考えられています。しかしながら厳密にいうのであれば、「IPR方式」の光脱毛器(マシーン)は、長期的に脱毛効果が出るかという点においては証明されているとはいえませんが、光エネルギーが黒色メラニンに作用して、内部の毛包組織にダメージを負わせることはなく、「制毛効果」をもたらしているということはいえるでしょう。同時にこの結果が出ているのであれば、光エネルギーが強いケースであれば、真皮部分の毛包にダメージを負わせることになるので、脱毛器(マシーン)に搭載する装置の安全性を試験するフローが重要となります。

レーザー脱毛器(マシーン)の進歩に、法整備が追いつくことが重要

いくつかの欧米諸国の話にはなりますが、エステティシャンが十分な教育を受けて資格を取得し、施術トラブルに備えて紹介できる皮膚科専門医と提携しているならば、幅広い光脱毛の施術を認めている国々があります。しかしながら欧米諸国においても、日本のようなレーザー脱毛器(マシーン)の進歩に、法整備が追いついていない問題を抱える国々もまたあります。つまり日本だけでなく世界的にみて医療・エステティックにおける脱毛行為を整備する法律の制定は望まれているといってもいいのです。

今回のまとめ

冒頭の「IPL方式脱毛の特徴」においては、向いている人・向いていない人がいる。とも言い換えることができます。IPL方式の脱毛は、黒くて太い体毛を減らしやすいわけでありますので、毛が茶色い人や毛が細い人は何度脱毛に通っても抜けないということが起こりやすいので、こういった事項も脱毛店舗選びの参考データにしていただけるといいと思います。