前回、古代エジプトの脱毛事情についてお話していきました。最初のうちは、「体毛は不浄である」という宗教的理由から始まった古代エジプトの脱毛でしたが、「無毛の体は美しさの象徴」という価値観が生まれ、だんだんと美容としての脱毛が広まっていきました。そのようにして、美意識の高かった古代エジプト人ですが、他にもまだまだ美容意識の高かったエピソードがあります。今回は、引き続き古代エジプト人の脱毛事情についてお話していきたいと思います。
【目次】
1.変わりゆく頭髪への価値観と、変わらない体毛への価値観
2.脱毛をしていた有名人！世界三大美女、クレオパトラも脱毛をしていた！
3.今回のまとめ
変わりゆく頭髪への価値観と、変わらない体毛への価値観
体毛が無い方が美しいという価値観は変わらずにいた古代エジプトですが、頭髪に関しては、以前の価値観から変化していったようです。以前は、全てを剃り落とし、カツラを被ることが主流でしたが、髪を伸ばすようになっていきます。伸ばすだけでなく、髪質を高め、保存し、増やす努力をしていたそうです。様々な髪飾りも登場し、ヘアアレンジも増えていきました。女性のヘアスタイルは、厚みのあるボブから、胸の前へ垂らすロングへと流行が移り、頭髪はよりおしゃれの意味合いが強くなっていきます。男性も黒くボリュームがある髪が良いとされました。当時の文献から、薄毛の直し方や白髪染めの記述も残っているなど、頭髪に関する意識が高かったことがわかります。頭髪は伸ばしたり、増やしたりすることが主流になっていった中、顎や頬のヒゲ、体毛は引き続き見苦しいものと考えられ、男女共に剃毛や除毛をしていました。剃毛や除毛をする理由として、シラミを防ぐという衛生的な面もありました。太陽神ラーの化身として政治を行い、神官が支配階級を形成していたこの時代、神官だけは頭髪を含めた全身を常に処理していたと言われています。政治的、宗教的な時代背景のもと、「体毛は不浄」という概念は、長く古代エジプト人によって確立されていきました。紀元前1570年頃のエジプト第18王朝時代、あの有名な少年王ツタンカーメンも存在した時代ですが、この時には、刃の部分と絵の部分が別々になった折りたたみ式のカミソリが登場しました。もしかすると、現代のカミソリの原点はここかもしれませんね。
脱毛をしていた有名人！世界三大美女、クレオパトラも脱毛をしていた！
「クレオパトラ」と言えば、相当有名なので、みなさんご存知かと思いますが、世界三大美女と謳われた程の美女でした。正式にはクレオパトラ7世と言い、エジプト・プトレマイオス朝の最後のファラオでした。そんな彼女は、当時強大な力を持っていた、ローマ帝国の二人の英雄「カエサル（英語読みではシーザー）」と「アントニウス」と結婚をしていたことで有名で、それほどの男性たちを魅了するほどの美貌の持ち主でした。そんなクレオパトラも、紀元前30年、当時流行していた除毛法で、ムダ毛を処理していたことが報告されています。どのような除毛方法だったのかというと、砂糖とハチミツ、ミツロウを練ったものを肌に乗せ、毛を一気に引き抜くという方法でした。現代における、ワックス脱毛の一種である「シガーワックス」と呼ばれるものとほぼ同じです。有名なブラジリアンワックスよりも、ソフトで肌に負担をかけにくい除毛方法であったと言われています。余談ですが、クレオパトラと言えば、くっきりした眉と目の周りを囲んだアイメイクをしていることが印象的で、みなさんの想像に出てくる彼女も煌びやかなイメージが強いと思いますが、この時代の人々のメイクは、魔除けや虫除けのためであったと言われています。
今回のまとめ
エジプトでのムダ毛の処理は、宗教的な側面、衛生的な側面、美容的な側面と様々な要素を持ち合わせていたようです。世界三大美女として、何千年も経った今も名を残すクレオパトラも毛の処理を行っていたことからも、やはり当時から体毛がなくツルツルとした肌は美しさの条件の１つであったと言えますね。それは現代にも受け継がれており、ほとんどの国や文化では、体毛の処理を行っています。美しさのためだけでなく、みなさんの肌を守るためにも、安心できる方法で脱毛することをオススメします。UNO>>>ichikaraの、最新機器NPL脱毛で安心・安全に脱毛をしてみてはいかがでしょうか？
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾
