ローマ帝国が最大勢力を奮っていた頃、古代ローマの人々は、公衆浴場で全身脱毛をすることが日常的になっていました。さらには、女性が全身脱毛をするというよりも、男性が全身脱毛をする「メンズ脱毛」が流行っていました。戦場へ出る兵士たちも、相手にヒゲを掴まれて不利な状況になることを避けるため、ヒゲも定期的に剃毛して処理していたようです。しかし、その後、安定していたローマ帝国もついに崩落するときを迎えます。その後の中世ヨーロッパでは、人々は体毛の処理をどうしていたのでしょうか?
【目次】
1.戦乱の世に!理容師はヒゲ脱毛だけじゃなく、外科医や歯科医の仕事をしていた
2.ローマ帝国では全身脱毛が当たり前だったが、崩落後はヒゲ文化が復活!
3.今回のまとめ
戦乱の世に!理容師はヒゲ脱毛だけじゃなく、外科医や歯科医の仕事をしていた
ローマ帝国が崩落し、ヨーロッパ各地にはゲルマン人が複数の国を建国していき、中世ヨーロッパの時代へと突入していきます。この時期は暗黒時代と呼ばれるほど戦争が多かった時期です。ゲルマン人は、戦場での武勲こそを第一とする民族でした。そんな戦士民族であるゲルマン人は、部族ごとに国を建て、現在のドイツ・フランス・イタリア・スペイン・ポルトガルの原型を作っていきました。また、ゲルマン人の一派であったノルマン人は海賊となり、北の海で戦いを重ねていました。いわゆるバイキングですね。このノルマン人たちが、現在のイギリス・デンマーク・ノルウェー・フィンランド・ロシアの原型を作っていきます。建国と共に、キリスト教も普及していき、その影響力はヨーロッパ全土に広まっていきます。現代でこそ、理容師は髪や髭の処理をする職業ですが、この時代の理容師は、髭剃りだけでなく、ケガの処置や四肢の切断まで行う外科医のような役目や、虫歯などを抜く歯科医の役目まで兼務していました。当時の理容師というのは、高度な技術を持ち、広い分野で活躍する何でも屋のようなものでした。今でこそ、それぞれの専門の学校へ通い何年も勉強を経て外科医や歯科医になっていきますし、免許が必要です。しかし、この時代には免許というものはありませんから、実際に優秀な方もいたのでしょうが、怪しい人も多かったのではないかと個人的に思います・・・。
ローマ帝国では全身脱毛が当たり前だったが、崩落後はヒゲ文化が復活!
度重なる戦争を経て、ゲルマン人の影響を受けたキリスト教では、「騎士道」という概念が生まれていきます。騎士道とは、中世ヨーロッパにおける騎士の精神的支柱をなした気風や道徳のことで、「騎士の10戒」というものが存在していました。・優れた戦闘力・勇気・正直さ、高潔さ・誠実(忠誠心)・寛大さ・信念・礼儀正しさ、親切心・崇高な行い、統率力・清貧・気前の良さ・信心・弱者の保護(特に女性に対し)などが挙げられています。忠誠や武勇に加えて、神への奉仕、廉恥、名誉、弱者を守ることを最大の道徳としていた騎士たちは、いわゆる「男らしさ」を最も大切にしていました。その影響で、ローマ帝国では全て処理していたヒゲが復活します。ヒゲが生えている方が、より男らしく見えるという考え方だったのでしょうね。髭剃りの刀も改良され、よりデザイン性がある細やかなスタイルも作れるようになっていきました。その為、古代ギリシャのようにボサボサに髭を伸ばすのではなく、きれいに形を整えて清潔を保てるような新しいスタイルの髭文化が発展していきました。
今回のまとめ
全身脱毛や、髭脱毛は、やはり時代背景や宗教的価値観の影響を大きく受けます。中世ヨーロッパは暗黒時代と言われるほど、迷走しており、戦争が絶えませんでした。そんな中で、やはり宗教の影響は強く、男らしさが求められ、女性からも騎士への支持が高かったため、ヒゲをなくすのではなく、生やすという方向へ行ったこともわかる気がします。しかし、現代の男性は毎日の髭剃りが大変だったり、中世ヨーロッパの男性と同じく、不要な部分の髭を無くしたかったりということで、髭脱毛の需要が増えています。また、毎日の剃毛は肌への負担が相当大きいので、無くしたいのであれば、脱毛をすることをオススメします。痛みが少ない髭脱毛をしたい方は、是非一度UNO>>>ichikaraのNPL脱毛を体験してみてください!
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾