前回までは、世界の脱毛の歴史についてお話ししてきました。今回からは日本の脱毛の歴史についてお話ししていこうと思います。現在、日本には多種多様な美容法が生まれ、人々は自分の環境は好みに応じた方法を取捨選択しながら、日々を過ごしています。このような環境に行き着くまでには、一体どのような歴史の流れがあったのでしょうか。今回はそんな日本での脱毛の始まりについて旧石器時代にまで遡ってお話ししていこうと思います。
【目次】
1.旧石器時代、ネアンデルタール人から引き継がれた脱毛
2.世界に広がったネアンデルタール人。ついに日本に上陸し、脱毛が広がる
3.今回のまとめ
旧石器時代、ネアンデルタール人から引き継がれた脱毛
日本における最古の脱毛は、旧石器時代の原人によって行われていました。その祖先にあたるネアンデルタール人が、世界最古の脱毛を始めたことから脱毛の歴史は始まっています。ネアンデルタール人は、およそ4万年前、ユーラシア大陸に生息していました。彼らが脱毛をするのは、主にノミやシラミなどの寄生虫を防ぐためという衛生的観点から、必然に迫られたからなのではないかと推測されています。ネアンデルタール人たちの住んでいた環境のことを思えば、それは当然の文化となってくるのでしょう。古代の生活環境は決して衛生的ではなく、風呂に入るという文化もありません。美しさにこだわるようなライフスタイルは当然持ち合わせておらず、衛生的なことのみを追求して行ったのでしょう。シラミが体毛に付着すると、皮膚まで移動して吸血し、痒みや湿疹を引き起こします。当時、薬などもなかったはずですから、そうなってしまったら一大事です。ネアンデルタール人にとって、体毛の除去は生きていく中で必要不可欠な行為だったことでしょう。
世界に広がったネアンデルタール人。ついに日本に上陸し、脱毛が広がる
ネアンデルタール人は、その後世界に広がりながら人口を増やし続け、先住民たちと混血しながら、約3万8千年前に日本列島に辿り着きました。沖縄で発見された荻堂貝塚では、縄文時代に貝を削って加工した道具がいくつも見つかっており、物を切るために使われていたと考えられています。同じように日本各地でカミソリ状に加工された黒曜石という石で作られた土器がいくつも出土しています。黒曜石は火山活動で出来たガラス質の石で、割ると鋭く薄い破片になる為、加工がしやすく物を切るのに最適でした。当時の人々は、このような鋭い石器を使って、ヒゲや体毛を削り取るように切って除毛していたと考えられています。彼らの除毛も、ネアンデルタール人と同じく、体毛が飲食の邪魔になっていたことや、寄生虫から身を守るために行われていたのではないかと推測されています。ネアンデルタール人から始まった石器を使った脱毛(除毛)は、日本の石器時代にも引き継がれ、後々に縄文時代・弥生時代の人々にも受け継がれていくことになるのです。この頃の人々も、ネアンデルタール人と同様に「衛生のための脱毛」をしていました。
今回のまとめ
ネアンデルタール人が出現したのは原始時代で、約20万年前です。この頃から人類は今と変わらず、体毛の処理をしてきていたという歴史があります。日本に入ってきたのは、約3万8千年前ですから、世界と比べると日本の脱毛はだいぶ遅れて始まったことがわかります。しかしながら、現在の日本では、女性やメンズ関係なく、全身の脱毛をする人がどんどん増えています。ヨーロッパでは、VIOを全て無くす人が多いですが、日本も若者だけでなく、介護脱毛のことを考えている年代まで、「VIOを全て無くしていく」という動きが活発になっていっているようです。古代は「衛生のための脱毛」でしたが、現在は「衛星のため」「美容・見た目のため」「エチケットのため」「宗教的観点から」など、多くの理由を持って脱毛をする人が増えています。みなさんも色々な理由があって脱毛をすると思いますが、脱毛ができればどこの店でも良いわけではありません。是非一度、当店の無料カウンセリングにいらして、しっかりと脱毛の知識を持ってからご検討いただければと思います。
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾