約23万年前に出現したネアンデルタール人。彼らはヨーロッパを中心に西アジアから中央アジアにまで広く分布していて、旧石器時代の石器の作成技術を有し、火を積極的に使用していました。その中で、石器を利用して除毛をおこなっていました。そんな彼らが約3万8千年前に日本列島に辿り着くと、引き続いて石器を使った除毛も引き継がれていきました。今日はその後の歴史、鉄が生まれてからの日本の脱毛についてお話していきたいと思います。
【目次】
1.ヒッタイト人が生んだ鉄器により、世界的に技術が発展する
2.鉄器の生産によって進化する道具により除毛する技術が高まる
3.今回のまとめ
ヒッタイト人が生んだ鉄器により、世界的に技術が発展する
衛生のための脱毛が長く行われる中、歴史は進み、知識や技術、文化が生まれ、日本は発展を遂げていきました。衛生の脱毛から新たな進化を遂げたのは、世界で「鉄」が生まれたことと「宗教」が大きく関係します。紀元前1800年ごろ、アナトリア(現在のトルコ)で冶金術(やきんじゅつ)が発明され、鉄が生成されるようになりました。400年が過ぎ、紀元前1400年ごろには、ヒッタイト人の間で本格的に鉄器が使われるようになり、中国・エジプト・ギリシャに波及していきます。ヒッタイト人というのは、アナトリアのハットゥシャというところを中心にして紀元前15世紀辺りに帝国を築いた人々のことです。インド・ヨーロッパ語族としては最古のグループの1つで、同じ土地と言語を共有する部族の集団として一体となって発展し、1つの優れた帝国を築いていきました。人類史において、道具の材料の進化により、「石器時代」→「青銅器時代」→「鉄器時代」と区分して時代の流れを表記するのですが、鉄器時代がもたらされたのは、このヒッタイト人たちによるものでした。つまり、ヒッタイト人は人類史上初めて、鉄を材料とした道具を開発した人々ということになります。他の民族や国が青銅器しか作れなかった当時、高度な製鉄技術を持つヒッタイト人は、メソポタミアや周辺地域を圧倒的な力で支配することに成功しました。ちなみに、製鉄技術は当初、ヒッタイト帝国内で独占的に守られていましたが、ヒッタイト帝国が力を失って滅亡していく過程で他の地域へも普及し、世界中で鉄器が作られるようになっていきました。
鉄器の生産によって進化する道具により除毛する技術が高まる
鉄器の生産が盛んに行われるようになると、ギリシャでU字型のハサミが生まれます。このU字型のハサミは、世界最古のハサミとされていて、主に羊の毛刈りに用いられていたそうです。このハサミは全長1mに及ぶ大型のものだったそうです。さすがにこのハサミでは、人間の毛を刈ることはできませんね・・・。その後、このU字型ハサミは、世界各地へ伝わり、軽量化や小型化され、髪の毛を切ったり、裁縫をするときに使われたりするようになりました。現在の日本でも、糸切りばさみとして使われていて、基本的な作りは、当時とほぼ変わっていないそうです。皆さんも、小学生の頃など、家庭科の授業で見たことがありますよね。このU字型ハサミと同じように、刀子(とうす)と呼ばれる小刀なども用いられるようになり、そこから徐々に鉄製のカミソリなども生まれていくことになるのです。
今回のまとめ
ナイフのように鋭く研がれた石器を使って、削るようにして毛を剃っていた時代から打って変わって、鉄器が生まれたことによって様々な道具が増えていきました。道具の進化を遂げるぐらい文明が発達していく中で、不衛生な環境から身を守るための衛生的観点からの脱毛ではなく、次第に世界は美容的観点・宗教的観点から脱毛をするように変わっていきます。世界からは遅れてではありますが、日本にも次第に鉄器や除毛の文化が取り入れられていきます。次回も引き続き、日本の脱毛の歴史についてお話していきたいと思います。
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾