文明開花によって西洋文化が取り入れられ、江戸時代までの日本特有の文化にヨーロッパの色合いが濃く出始めた明治時代。明治時代に入ると、江戸時代に流行していた全身脱毛の文化が廃れてしまいました。男性は再びヒゲを生やすようになり、女性は習慣化されていた眉剃りをやめ、自然な眉を生かしたメイクをするようになりました。しかし、明治時代後半になると西洋技術の影響を受けて、美容業界が変わり始めます。今回は明治時代の驚くべき脱毛事情についてお話していきます。
【目次】
1.ついに日本に初めてエステティックサロンが導入される！
2.とんでもない脱毛方法を実践していた明治時代
3.今回のまとめ
ついに日本に初めてエステティックサロンが導入される！
エステティックサロン自体の世界的歴史は古く、紀元前から行われていたとされています。紀元前3000〜4000年の地中海地方や古代オリエント地方では、脱毛が行われていた形跡が発見されていますし、古代エジプトの女王クレオパトラも紀元前30〜40年ごろには自身の身体に脱毛を施していたことがわかっています。装飾を施すメイクと共に、素肌から磨き上げるエステの考え方も、貴族たちを中心に重要視されてきました。古代ローマや古代ギリシャの上流階級の人々は、奴隷に脱毛をさせていたと言いますが、それはエステティックサロンとはほど遠いものでした。このように、太古よりエステティック技術は発展し続けてきましたが、第三者が技術を施す、つまり、施術を受ける場としての「サロン」というものが登場したのがここ100年ほどの間のことでした。世界初のエステティックサロンを開設したと言われているのは、化粧品メーカー「ヘレナ・ルビンスタイン」の創業者である、ヘレナ・ルビンスタインでした。1902年にオーストラリアで最初の美容サロン「ヘレナ・ルビンスタイン ビューティーサロン」をオープンしました。今でこそ当たり前のことですが、その当時は一人ひとりの肌質に合わせたコスメや施術を選択するということは画期的なアイディアでした。利用者からの反響は大きく、このサロンは、ロンドン、パリと国境を跨いで世界中に次々と展開していきました。明治後半の日本も、一部の裕福な女性や美容家たちが、欧米から最新コスメや美容法を持ち帰って、雑誌や新聞で紹介し始めました。明治30年には、横浜、新橋、日本橋などの繁華街で施術が受けられるエステティックサロンがオープンします。当時は高額だったため、上流階級の令嬢や夫人がお客様でした。庶民にはまだ手が届かなかったようですが、エステの始まりは明治時代にあったのですね。西洋化が進む上流階級の人々の間では、洋服が頻繁に着られるようになります。すると、今まで着ていた着物では露出しない、腕や脚を露出するようになったため、エチケットとして足や腕の毛をカミソリや毛抜きで処理する女性が増えました。一部ではありますが、ようやくここで女性が体毛を処理する文化が広がり始めました。
とんでもない脱毛方法を実践していた明治時代
世界の技術が一気に躍進したこともあり、「永久脱毛」に興味を持つ専門家が増えました。試行錯誤した彼らが、なんとか、一生毛が生えてこない状態にならないかと考えついたのが、「肌に硫黄や硫酸を塗る」「毛を抜いた後に汚れた針を毛穴に刺して、わざと炎症を起こして毛穴を塞ぐ」などといった、かなり危険な方法でした。これにより、肌を傷つけ、傷跡が残り、きれいだった肌を台無しにした女性も多かったようです。その後、アメリカの眼科医が電流を使った永久脱毛法を考案します、この眼科医、チャールズ・E・ミッチェル氏が考案したこの方法は、電気分解脱毛法の始まりと言われています。元々は逆さまつげの治療法として使用されたのが最初でした。脱毛にも応用を試みましたが、処理時間がかかった為、この時はまだ製品化はできませんでした。
今回のまとめ
明治時代後半に、ようやく女性の体毛処理文化が広まりだしました。衣服が変化したことで、体毛が気になりだしたのですね。それにしても、知識や技術が未発達だったこの時代だと、今となっては恐ろしいことも平気で試すものなのですね。正しい知識を持っていないということは、大変怖いことで、正しい知識を身につけること、取捨選択することはいつの時代にも大切なことです。UNO>>>ichikaraでは、お客様に正しい知識をつけてもらい、安心して施術を受けていただくために、当店での脱毛が初めてのお客様には無料カウンセリングを行なっております。ぜひ、一度気になる方はご来店くださいませ。
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾
