今からちょうど100年ほど前、日本は「大正時代」でした。「大正デモクラシー」や「大正ロマン」などの多くの言葉が生まれた大正時代は、1912年〜1926年の15年間です。この大正時代には、第一次世界大戦が起きました。1914（大正３）年から1918（大正７）年の大正初期のことでした。戦時中は、世界的な品不足から、貿易を積極的に行なった日本は好景気になりました。この頃からさらに大衆文化は花開き、西洋文化の影響を受けることで、美容業界や、脱毛事情も装いを変化させていきます。たった15年の大正時代ですが、どのような脱毛の進化があったのでしょうか。
【目次】
1.日本で美容が発展した中、世界では、X線を利用して脱毛をしていた？！
2.脱毛技術が進化し、世界では脱毛機が市販されるようになった！
3.今回のまとめ
日本で美容が発展した中、世界では、X線を利用して脱毛をしていた？！
大正時代になると、機械化や合理化された産業発展が女性の社会進出を促し、働きに出る女性が急増しました。美容界では、女性の社会進出の流れを受けて、化粧をスピーディーに絵切るように、人に好印象を与えられるようにということで徐々に変化していきました。ずっと白一色だった白粉も、肌色に合わせた多色白粉に変わり、紅花から作っていた口紅も、現在のように顔料や染料を配合したスティックタイプのものへと発展しました。江戸時代、人々のヘアケアを支えていた髪結も、進化を遂げます。日本で初めて、美容学校が登場するのです。この美容学校の登場を受け、同じような美容学校がいくつも設立されていったことで、さまざまなヘアスタイルも生まれていきました。日本の美容界が発展を遂げる中、世界では危険な方法の脱毛が編み出されていました。1904年に、X線を利用した脱毛というものも研究されていました。レントゲンがX線を発見したのが1895年で、そのX線が脱毛に効果があるとわかったのは、偶然に近い出来事からでした。「脱毛の歴史」（レベッカ・M・ハージグ著）によると、脳に入った弾丸を見つけるために、X線を長く照射したところ、照射していた部分の毛が抜け落ちたことから、X線の意外な効果がわかったというものでした。多毛に悩む女性にとって、朗報となり、X線脱毛のサロンも生まれ、多くの女性が利用したそうです。しかし、X線は放射線の１つで人体にとって有害なことが現在ではわかっていますが、当時はX線の人体への影響が把握されていませんでした。X線脱毛によって、シミ、シワ、傷ができてしまうだけでなく、体調を崩す方や、施術から10年ほど経過してから皮膚ガンになってしまう方、最悪の場合は命を落とす方もいたそうです。良心的な医師は、1910年ごろにはX線脱毛から手を引いたそうですが、女性の脱毛願望は強く、第二次世界大戦後も、もぐりでX線脱毛が行われていたそうです。
脱毛技術が進化し、世界では脱毛機が市販されるようになった！
1900年代は、電気分解脱毛の黄金期でした。1916年になると、アメリカで「電気分解脱毛機」が完成し、発売されます。チャールズ・E・ミッチェル博士が電気分解脱毛法を発見してから、41年後のことでした。電気分解法とは、毛穴に差し込んだ針に直流の弱電流を流すことにより、組織液を電気分解し、その電気分解作用でできるアルカリ液（水酸化ナトリウム）によって発毛組織を破壊する方法です。毛根に電流を流して組織を破壊することが可能となった、当時は画期的な発明でした。脱毛機の発売と合わせ、施術技術を持つ「電気脱毛士」を育成することで、多くの人が脱毛の施術を受けることが可能になりました。その後、1924年にはフランスで高周波脱毛法が発表されました。高周波脱毛法とは、毛穴に差し込んだ針に高周波の電気を流すことで発毛組織を凝固させて機能させなくすることで、永久脱毛を目指す方法のことで、電気分解法と比べ、処理時間が早いというメリットがありました。
今回のまとめ
大正時代は、明治時代よりも一層西洋の影響を受けて、メイクはファッションへの考え方も変わっていきました。そのことで、肌の露出が増えましたが、まだ一般女性の間では脇毛などの剃毛をすることは浸透しきっていませんでした。また、さまざまな脱毛法が発明された飛躍の時代でしたが、現代の脱毛方法と比べると、まだまだ未発達であり、危険も伴っていたはずです。おそらく、痛みリスクや火傷リスクが大きかっただろうと思います。UNO>>>ichikaraのNPL脱毛は、痛みリスクもほぼなく、火傷リスクもありません。安心安全に脱毛をしたい方は、ぜひ当店のNPL脱毛を！
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾
