脱毛にも様々な種類がありますが、今では脱毛というとレーザー脱毛を思い浮かべる方や、医療脱毛といえば、レーザー脱毛!というイメージを持っている方も多いでしょう。脱毛を行うクリニックや脱毛を専門に行う脱毛サロンなども年々増えています。テレビや広告などでもよく見たり聞いたりする、湘南美容外科さんや、福井、石川周辺だと金沢中央クリニックさんも医療脱毛(レーザー脱毛)を取り扱う有名なクリニックさんですよね。脱毛といえば、レーザー脱毛というイメージも多い世の中ですが、実は日本にレーザー脱毛が導入されたのは、今から25年前のことでした。それまでは、ニードル脱毛のみが「脱毛機」として日本に導入されていました。ニードル脱毛は1970年に導入されたものだったので、それから20年ほど経ってようやく次の脱毛機が現れたのです。
レーザー脱毛機が世界で初めて誕生する
1996年、M・グロスマンにより、ルビーレーザーを用いた世界初の脱毛機が誕生しました。しかし、このルビーレーザーの脱毛器にはいくつか問題点がありました。レーザー脱毛機には、黒い色素(メラニン)に反応する波長のレーザーを用いています。このレーザーが黒い色に当たると、レーザーの光エネルギーは熱エネルギーに変わります。このレーザーを肌の表面に照射すると、毛の黒色に反応し、熱を発します。レーザー脱毛は、この熱が毛根にある毛を生やす細胞を破壊することで、脱毛が実現できるという仕組みです。このルビーレーザーの問題点というのは、メラニンの吸収度合いが高すぎることでした。そのため、ルビーレーザーは、皮膚の表面にメラニンが少ない白人には対応可能でしたが、有色人種の場合、皮膚表面に含まれるメラニン色素にレーザーが過剰反応してしまい、光が毛根に届かない、火傷をしてしまうなどのデメリットが出てしまったのです。そこで、同じく1996年に、アメリカで有色人種にも対応できるレーザー脱毛機が開発されました。それが、「アレキサンドライトレーザー」です。これは、現在でも医療脱毛で広く用いられているレーザー波長です。アレキサンドライトという人口宝石を用いているため、その名前が付けられています。このアレキサンドライトレーザーが、翌年になるといよいよ日本にも上陸することとなるのです。
レーザー脱毛機がいよいよ日本に輸入される!
1997年、いよいよ日本にもレーザー脱毛機が輸入されました。今まで脱毛には高い関心が寄せられていた反動もあり、一気に脱毛ブームが到来します。脱毛ブームの勢いを受けて、全身美肌を求めるムードの高まりから、エステサロン店も急増しました。「体毛がない美しい体」という西洋的価値観がこの頃から更に強まっていきました。この頃導入されていたレーザー脱毛機は、先ほども紹介したアレキサンドライトレーザー脱毛機でした。この頃の最新技術出会ったレーザー脱毛は、強力なレーザーを肌に照射する為、強い痛みを伴うものでした。価格帯も100万円を超えるのが通常で、とても気軽に受けられるものではありませんでした。しかしそんな中でも、社会で自立し、一定の収入を得る女性が増えており、そんなキャリアウーマンである女性を中心として、多くの女性が施術を受けていました。この頃の脱毛ブームにより、VIO脱毛をする女性が増えました。ようやく、女性のVIO脱毛が広く認知されるようになったのです。ワキや両手、両足などの「見える部分のみの脱毛」から、VIOなどの「目に見えない部分の脱毛」も注目されるようになったのです。メンズ脱毛店も登場し、江戸時代以降衰退してしまったメンズの全身脱毛が復活します。それでも体毛を処理せず自然なままにするメンズが大半でしたが、元々毛深い体質に悩んでいた一部の男性にメンズ脱毛は受け入れられ、1999年になるとメンズ脱毛が流行しました。この頃から少しずつ、男らしさのみを追求するのではなく、「美しさ」を求める男性も増えていきました。
今回のまとめ
紀元前4000年前には始まっていた人類のムダ毛処理。現代の私たちが行なっている「脱毛」になるまでには、相当の年数がかかりました。今では多くの人が知る医療脱毛であるレーザー脱毛。これが世界で初めて脱毛理論として登場したのは今からたった40年ほど前だったことに驚きます。そこからやっとレーザー脱毛機として市場に出てきたのが1996年と、まだ30年も経過していないのです。人類がムダ毛と格闘してきた時間は長いですが、それまではいわゆる剃毛、除毛、減毛でした。本来の意味での、「脱毛」自体の歴史はまだまだ浅いのです。
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾