医療脱毛というとどのようなイメージを持ちますか?「痛い」とはよく聞くけれど、「医療」と名がついているのだから、安全性はあるのでは?と思っている方も多いのではないでしょうか。医療脱毛クリニックのホームページ等にも、他のクリニックと比べて優良であることが書かれていたり、芸能人が通っているから安心などの広告を出していたり、CMなどでもよく見かけるから安心と思っている方も多いのではないでしょうか?しかし、実は医療脱毛にもトラブルは発生します。よく知っておくことで、対処できることもありますので、今回は医療脱毛で起きうるトラブルやリスクについてお話ししていこうと思います。
【目次】
1.消費者センター調べの脱毛施術によるトラブル
2.医療脱毛で起きる可能性のあるトラブルやリスクとは?
3.トラブルが発生した時はどうすればいい?
4.今回のまとめ
消費者センター調べの脱毛施術によるトラブル
独立行政法人の国民生活センターが2017年5月に公表した発表情報によると、全国の消費者センター等に2012年度以降の約5年間に、脱毛施術により危害を受けたという相談が964件寄せられていたそうです。そのうち、2012年〜2016年の5年間で脱毛サロン、エステサロンでの被害件数は680件、医療脱毛による被害件数は284件でした。脱毛サロンやエステサロンでの被害件数の方が数としては多いですが、実際の店舗数などのことを考えると、医療機関での医療脱毛の被害件数も決して少ない数字とは言えません。医療機関での脱毛だから安心と言って油断はできません。
医療脱毛で起きる可能性のあるトラブルやリスクとは?
それでは、医療脱毛で起きる可能性のあるトラブルやリスクにはどんなものがあるのでしょうか?まず一番多いトラブルやリスクが「火傷」です。今、医療脱毛で主流となっているのはレーザー脱毛です。このレーザー脱毛は、脱毛サロンで使われる光脱毛よりも出力の高いレーザーを使用することで、毛根を破壊していき、高い効果が得られると言われているものです。このレーザーを使用して皮膚内部の組織である毛根を破壊する行為であるため、医療行為とされており、高確率で火傷のトラブルが起こるリスクがあります。さらに、非常に強い痛みがあります。「効果が高い」というところにだけ注目していると、強い痛みや火傷というリスクを受けます。肌や毛根にとって、かなりの負担がかかる行為であることを理解するべきでしょう。2つ目が「色素沈着」です。脱毛後にヒリヒリした場合や、火傷などで腫れ上がった後に、色素沈着が残ってしまったという報告も寄せられているそうです。医療脱毛の場合、脱毛効果が思ったように得られず、レーザーの出力をあげて施術することを繰り返したことが原因になるケースが少なくないようです。3つ目が「硬毛化・増毛化」です。レーザー脱毛はメラニン色素が豊富な黒くて太い毛に対しての効果は高いですが、元々弱かった毛(メラニン色素の薄い毛)に対しては、逆にレーザーの照射が刺激となってしまい、薄かった毛が濃く、太くなって生えてきてしまったり、元よりも毛が増えてしまうというリスクがあります。4つ目は、「2週間ほど腫れ上がる場合がある」ことです。こちらは医療脱毛の中でも特に、「ニードル脱毛」の場合に多く発生する事例です。ニードル脱毛は、毛穴に針を刺してそこに電気を流し、その熱で毛根を破壊していくという方法で脱毛していきます。この方法は、肌への負担がかなり大きく、施術後1週間〜2週間ほど、施術部位が腫れ上がることがあります。また、金属針を使うため金属アレルギーがある方をはじめ、ニードル脱毛をきっかけに金属アレルギーを発症してアレルギー症状が出て、肌がただれる、腫れるなどのトラブルを発症する方もいます。5つ目が、「蕁麻疹」です。レーザー脱毛の施術を受けて火傷をしてしまったり、火傷のように腫れ上がったりしてしまったが、症状が治ってきたので2回目に施術を受けてみたら、蕁麻疹を発症してしまい、完治に半年ほどかかってしまったという事例が報告されているそうです。
トラブルが発生した時はどうすればいい?
肌トラブルが生じた場合には、まず医療機関を受診するようにしましょう。それから、ひどい場合には消費者センターに相談することも大切です。医療機関に行けば、火傷や腫れなどに対しての治療はしてもらえますが、治療をしたとしても、火傷痕や色素沈着などが残る場合があります。そうして、肌の露出ができなくなったとしても、賠償をしてもらうことはできません。そのような場合、消費者センターに相談することで、施術を受けたクリニックから治療費の補償などを受けることができる可能性が高くなります。そして、トラブルが発生した原因が、お客様の肌質が弱かったり、アレルギー体質であることが原因だったりではない可能性もあります。それというのは、クリニック側の説明不足であったり、施術が技術不足であったりするなど、クリニック側の問題であることもあるのです。その場合もやはり、消費者センターに相談することが大切となります。また、医療脱毛をしている医療機関やクリニックのホームページの内容を鵜呑みにしないということも大切です。効果が高いことや他のクリニックと比べて料金が安いなどの広告の他にも、法的に触れてしまうような内容を載せているホームページも見かけます。芸能人などの著名人を広告塔として挙げることでアピールしているようなクリニックもありますが、そういった点だけで判断をして、トラブルになってしまうというケースが少なくありません。事前にリスクや起こりうるトラブルに関する説明をしっかりと受けて、医師と相談をして決めるべきです。また、医療機関での脱毛施術は、肌トラブルが起きた時に治療ができるという点を売りにしているクリニックもありますが、自身のクリニックでのトラブルと認識されたくないため、診断を過小評価して下すというケースがあります。そのため、症状が悪化してしまったり、すぐ治ると診断されたが、念のため他の医療機関で診断された結果、完治まで半年以上かかるといった診断になったりというケースもあるようです。そのため、明らかに脱毛施術による肌トラブルの場合には、信頼できる別の機関を受診するようにしましょう。
今回のまとめ
元々肌が弱い方や、肌への刺激によりアレルギー症状が出やすい方は、強力なレーザーを照射する医療脱毛は不向きである場合が多いです。蕁麻疹などの症状も、そういった方に起こりやすい症状です。また、普段は肌がそこまで過敏に刺激に反応するタイプではない方でも、繰り返しレーザー脱毛やニードル脱毛の施術を受けていくうちに、肌トラブルを引き起こす場合もあります。効果が高いというメリットのある医療脱毛ではありますが、ご自身の体質や、クリニックの対応がどういったものかを見極めて、しっかりと安心して通えるかどうかを判断する必要がありますね。
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾