前回のコラムでは、従来の脱毛方法である電気脱毛の概要、そして電気脱毛の副次的のリスクについて、お伝えいたしました。そして電気脱毛の種類には、電気分解法・高周波法・ブレンド法があることや、電気分解法の詳細を述べております。今回のコラムでは、電気脱毛のその他である手法、高周波法・ブレンド法についてお伝えいたします。私たちは、電気脱毛そのものは、肌や形成する組織に悪影響のリスクを孕んでおり、お薦めできる方法ではないと考えております。しかしながら一概にこれらの脱毛方法を否定することだけでなく、お客様には「脱毛についての知識を肥やしていただく」ことは、とても大切だと思っているのです。UNO>>>ichikaraは、美しくなるためのスタートとして、美しくなるための知識をお客様とご一緒に高めていきながら、外面・内面・精神面すべてを磨くことのできるエステティックサービスを日々アップデートしていきます。
電気脱毛について。高周波法とその効果
高周波法は、電気熱凝固法・またはフラッシュ法といわれる電気脱毛手法です。高周波法の原理なのですが、通電を施すことで、プローブ先端から熱を生じさせることにより、その熱で毛包を凝固破壊させることにあるのです。高周波法は、電気分解法に比べると、大変短期間で脱毛できるという特徴がございます。そのため、1920年代の終わりから、1930年代のはじめにかけて、電気脱毛の分野の中から極めて普及する曲線を描きました。高周波法は、高周波交流電流を発生させる、高周波式脱毛マシーンで用いられる技法になります。この高周波式脱毛マシーンは、通電にかかる所要時間が0.05秒〜0.5秒と短期間ではありますが、50W程度の高出力を必要とするため、医療用脱毛マシーンとして急速に普及しました。
施術には繊細な技法が特に必要はありませんが、破壊する組織の範囲が毛包周囲にまで及ぶリスクのある技法だと、専門書には記されております。
電気脱毛について。ブレンド法とその効果
電気脱毛の最も新しい手法になるのが、ブレンド法です。ブレンド法とは、電気分解法と高周波法のそれぞれの長所を兼ね備えた方法で、その原理は、電気分解により生じたアルカリ液を高周波電流で生じる熱で加熱濃縮し、毛包を破壊するといわれており、1948年には特許登録をされています。電気分解法に比べると短時間で確実に脱毛できるという利点があることも事実です。ブレンド式脱毛マシーンは、脱毛マシーン内部に直流電流の発生源である高周波増幅回路を内蔵しており、プローブには直流電流の発生源と、高周波電流を同時に流せるようになっています。通電時間は3秒〜20秒と長時間にはなりますが、6W以下のソフトな出力ということもあり、エステティックサロンで導入されている電気脱毛法では、もっとも主流な技法であるといえます。
今回のまとめ
私たちはこれまで、様々な従来型の脱毛手法について言及してきました。「毛抜き」「剃毛」「Wax脱毛」そして今回テーマである「電気脱毛」はその代表といえるでしょう。UNO>>>ichikaraが採用するNPL方式の脱毛マシーンは最新の脱毛手法ではありますが、何も最新というフレーズに執着しているわけではありません。従来の脱毛手法を知り、その上で最短時間・最大効果の脱毛手法を追求した結果でしかないのです。電気脱毛には、副次的効果が確認されていると、本シリーズの冒頭でお伝えいたしました。その理由はプローブにあります。電気脱毛に最も重要であり、また取扱いの難しいプローブについて、次回のコラムはお伝えしたいと思います。