新規でいらっしゃるたくさんのお客様のカウンセリングをさせていただいたり、ご来店されているお客様お客様からもご相談を受けたりする中で、「医療脱毛の方が、効果があるんですか?」とよく聞かれます。脱毛と言っても、実は色々な種類があるので、違いがわからないというお客様もいらっしゃるのは当然です。実際に日々カウンセリングをさせていただく中で、脱毛はしたいけれど、実際のところどんなものなのかよく知らないというお客様が多いことが分かりました。「医療脱毛」「永久脱毛」「レーザー脱毛」「光脱毛」「ニードル脱毛」「美容脱毛」などなど・・・「脱毛」とつく言葉が様々あり、聞いたことがない方や、聞いたことはあるけど何が何だか・・・といった声も聞きます。その中でも、「医療脱毛って永久脱毛だよね?」と思っている方が多いのです。そこで今回は、「医療脱毛」とは何か?ということをテーマに、お話できたらと思います。
医療脱毛とは?
医療脱毛とは、医師免許を所持した施術者が行う脱毛のことです。そのため、医療機関やクリニックでしか行うことはできません。医療脱毛には、医療用レーザー機器を使って行う「レーザー脱毛」と、針と電流を使って行う「ニードル脱毛」があります。まず、レーザー脱毛とは、医療用の特殊なレーザーを肌に照射することで、毛が生えてこなくなるよう脱毛処理する方法です。黒い色素(メラニン)に反応する波長のレーザーを用いており、黒い色に当たると、レーザーの光エネルギーが熱に変わります。この熱で毛の製造元である毛乳頭・毛母細胞を破壊するという仕組みです。レーザーを使う施術は医療行為にあたります。次に、ニードル脱毛とは、別名「電気脱毛」とも呼ばれており、毛を3~5mm程度伸ばしておき、毛を目印にプローブと呼ばれる針を毛根の一つひとつに差し込み、そこに電気を流して毛根の周囲に瘢痕組織(はんこそしき)という小さなやけどの状態を作り、毛1本毎に毛乳頭を破壊する方法です。こちらの施術も、針を使い、毛乳頭周囲の再生組織を破壊する行為のため、医療機関でしか行うことができません。例外として、電気脱毛(ニードル脱毛)に限っては、「認定電気脱毛士」という米国電気脱毛協会(AEA)が推奨している資格を所持している施術者であれば、エステティックサロンでも施術することが可能です。サロンで「ニードル脱毛」ができると言われた場合には、資格を有しているかの確認が必要であり、万が一資格がなく運営しているサロンがあれば、違法行為となります。
医療脱毛のメリットとデメリット
医療脱毛のメリットというと、「1回の施術の効果性が高い」ことが挙げられます。現在、医療脱毛の中でも主流で行われているのはレーザー脱毛ですが、そのレーザー脱毛と、光脱毛の光とで比較すると、毛根を破壊していくという意味では、1回の照射の威力が強いのはレーザー脱毛です。医療レーザー脱毛のレーザーは黒い色素(メラニン)に反応する波長のレーザーが用いられているわけですが、このレーザーが黒い色に当たると、レーザーの光エネルギーが熱に変わります。このレーザーを肌の表面に照射することで、毛に反応し熱を発します。この熱が毛根にある毛を生やす細胞を破壊することで、脱毛をしていくのです。イメージで言うと、この破壊するときのハンマーの威力が大きく、きちんとしたタイミングで施術できた毛に対してはほぼ1発で破壊完了するというのが医療レーザー脱毛のメリットであると言えます。先ほど、きちんとしたタイミングで施術できた毛に対しては、と言いましたが、脱毛の際には、施術をするタイミングというのが肝心になってきます。毛には「毛周期」というのもがあり、「成長期」「退行期」「休止期」というものに分かれています。医療脱毛の場合は、この毛周期に合わせた施術が必要になります。医療脱毛が対応できるのが、「成長期の毛のみ」となっていて、これが医療脱毛のデメリットにもなるのです。全身の体毛のうち、表面に目に見えて生えている毛というのは、全体の20%ほどだと言われており、そのうち成長期の毛は10%ほどだと言われています。ちょうど成長期の毛に照射できれば効果は高いのですが、抜け始めている退行期の毛や、休止期で生えずに完全に休んでいる毛根に対してはアプローチ出来ないというところが難点です。少ない回数で済むとよく言われていますが、毛が生えて来ていないことには対応できません。また、毛周期に合わせた施術であるため、2〜3ヶ月に1回のペースで通うことになり、よくある6回のコースだったとしても1年以上かかります。また、毛の1本1本に対してのアプローチであるため、施術時間が長く、全身を綺麗にしていこうと思うと1日では終わりませんし、全身脱毛を本気でしていこうと思うと、10年はかかるとも言われています。また、医療脱毛の場合は、黒色の毛に反応するレーザーを使用しているため、金髪や産毛、埋もれた毛、白髪などには対応できません。一度の破壊力が強いが故に、相当な痛みがあったり、火傷のリスクもあるというところもデメリットとなってしまうポイントです。
医療脱毛=永久脱毛?!
そもそも、永久脱毛とは、決して「永久に毛が生えてこない」ということではありません。「永久脱毛」という言葉の定義について、アメリカの電気脱毛協会は、「最終脱毛から1か月後の毛の再生率が20%以下である脱毛法」だと示しています。このことからも、永久脱毛とは、「高い減毛率を長期的に渡って維持できる脱毛法」のことだと言えます。永久脱毛とは、「脱毛後に永久に毛が1本も生えてこない状態」のことではなく、「毛の再生率が20%以下の状態をキープする」というものなのです。日本では、薬機法という法律で、「100%毛が生えない」という趣旨の文言を謳うことは違法とされています。このような観点から、永久脱毛というのは現在のところ存在しないということになります。一部のクリニックやサロンで見られる、「永久保証」といったプランがありますが、これは、「永久に毛が生えてこない」という保証ではなく、施術回数が無制限であることを意味していることが多いようです。お得なように見えますが、「それだけの回数通わないと効果がない」と言っているようなものです。おそらく、その部分に関してはグレーなままでよく説明されなのではないでしょうか。
今回のまとめ
今回は、医療脱毛は医療行為であり、免許・資格が必要であること、また、「医療脱毛」=「永久脱毛」ではないことをお伝えしました。医療機関やクリニックで行われているもの全てが医療脱毛なわけではなく、光脱毛を取り入れているクリニックも存在しています。逆に、違法ながら、医療脱毛を取り入れているサロンも一部存在しています。どの種類の脱毛においても、メリットもあれば、デメリットももちろんあります。それが、価格であったり、効果であったり、リスクの有無であったり、痛みの有無であったり、脱毛の種類にもよりますし、脱毛サロンや医療脱毛クリニックの制度や対応によっても変わってきます。「効果が高いです!」と言われて、それならばと思って行っても、数年後にはまた毛が生えて来てしまったということもあり得るのです。今や脱毛は年齢や性別関係なく、多くの人が当たり前に行う美容行為の1つです。その分、多くのサロンやクリニックが存在しており、店を選ぶだけでも大変だと思います。決して安い買い物でないからこそ、脱毛についての知識をしっかりと身につけて、慎重に判断していただきたいです。UNO>>>ichikaraでは、ご不安なお客様に寄り添って親身にカウンセリングをさせていただいております。価格や、効果なども、誠実にお伝えさせていただいております。その他にもご不安なことや、疑問がありましたら、ぜひお気軽に当店の無料カウンセリングにいらしてみてください。
脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾