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COLUMN
お知らせ・コラム

2022.03.05
脱毛:医療脱毛について

永久脱毛は、毛器官の観点で定義されている

レーザー脱毛器(マシーン)による医療脱毛が開始されたのは、25年前にアレキサンドライトレーザーによる脱毛が行われたことがきっかけです。それ以後になると、ダイオードレーザー・YAGレーザーが医療脱毛レーザー器として使用されているのです。2016年には、シネロン・キャンデラ社が開発した「Gentle Lase Pro」というロングパルスアレキサンドライトレーザーが、長期的な減毛を目的とした医療機器の製造販売承認を取得したことから、現在4社7機種が承認されることに繋がりました(2021年1月現在)。脱毛施術は医療機関だけでなく私たちのようなエステティックサロンでも行われており、多くは光(IPL)脱毛式の脱毛器(マシーン)を使用しています。こういったレーザー脱毛や光(IPL)脱毛の普及が起きることで、「永久脱毛」という言葉が頻繁に広告で用いられるようになりましたし、毛根に照射するメカニズムは、毛器官の解剖を明らかにすることを求められました。
今回のコラムでは、永久脱毛の正しい定義と、毛器官の解説をいたします。

【目次】
1.永久脱毛の定義は、1998年を契機に変わっています
2.レーザー脱毛・光(IPL)脱毛器の理解は、毛器官の理解から
3.今回のまとめ

永久脱毛の定義は、1998年を契機に変わっています

従来永久脱毛の定義とは、米国電気脱毛協会が決定しており、その内容は「最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であればよい」という文言上の規則でした。しかし1998年に、ハーバード大学のDierickx氏らによって発表された「permanent hair reduction」という提言でそれは変わります。永久脱毛(一般的には永久減毛と同義)の定義とは、レーザー脱毛の施術後、身体全身・もしくは各部位において、通常の毛周期を超えても毛の本数が著明に減少している状態を維持していること。となり、つまり永久脱毛という概念のハードルは一段と高く変化しており、米国食品医薬品局(FDA)では、これをレーザー脱毛装置の認可基準にしています。日本のエステティックサロンに導入されている多くの光(IPL)脱毛器(マシーン)は、通常弱い出力を使用しているので、90%以上の毛が再生するといわれています。つまり広告でどれだけ「永久脱毛」と標榜していたとしても、あくまで「一時的な減毛効果」でしかないのです。またエステティックサロンが、永久脱毛を謳った脱毛行為を行うことは、医師法・薬機法に抵触する法令違反事項に該当します。脱毛サロンを選ぶにおいて、インパクトのある広告の文言には、十分にお気をつけください。

レーザー脱毛・光(IPL)脱毛器の理解は、毛器官の理解から

レーザー脱毛や光(IPL)脱毛器のメカニズムを理解するためには、毛器官の解剖が、前提としてわかっていないといけません。毛器官は、唇・手のひら・足底・粘膜を除く全身すべての肌(皮膚)に存在しており、クリニック・エステティックサロンの脱毛メニューでは、顔・わき・うなじ・腕・脚・背中・VIOの各部位で施術は対応しています。つまり毛はそれらすべての部位に存在しており、生えている毛は肌内部の毛包に囲まれることで構成しています。以前のコラムでもお伝えしたように、毛は表面化しているのは毛幹・肌内部に構造されているのは毛根です。そして毛根も様々な組織や細胞で構成されており、毛が抜ける・抜けない・安全・危険・長期間・短時間などの議論は、複雑な毛器官を最低限把握することで、多くの広告や提案を賢く取捨選択することができるのです。

今回のまとめ

私たちは日々、施術・カウンセリング・コラムを通じながら、お客様や読者の皆様の美容リテラシーがどんどんレベルアップすることに貢献したいと思っています。次回のコラムでは、毛器官について具体的な理論をお伝えいたします。