みなさんは脱毛の仕組みというのを知っていますか?医療脱毛でも、光脱毛(美容脱毛)でも、根本的には同じような仕組みとなっており、従来の脱毛方法は毛根の中に存在する毛を生やす役割を担っている毛乳頭を破壊していくことで、毛が生えてこないようにするという方法でした。UNO>>>ichikaraで取り扱っているNPL方式の脱毛機は、従来の脱毛方式とは異なり、毛根ではなく、バルジ領域というところをターゲットにしています。そこで今回はNPL脱毛がターゲットにしているバルジ領域についてお話していこうと思います。
【目次】
1.バルジ領域とはそもそも何なのか?
2.毛根がターゲットの従来の脱毛方法とバルジ領域がターゲットのNPL脱毛
3.バルジ領域をターゲットにすることで副作用はあるの?毛は復活しないの?
4.今回のまとめ
バルジ領域とはそもそも何なのか?
バルジ領域とは、毛根の周りにある毛包という部分に存在している、「毛を生成する細胞を作り出す働きを持った幹細胞が集まった領域」のことです。このバルジ領域が発見されたのは、2000年〜2001年頃と比較的近年のことで、バルジ領域が発見されるまでは、毛を作る組織は毛根の細胞である、「毛乳頭」や「毛母細胞」が関わっているとされていました。しかし、実はバルジ領域に存在している「毛包幹細胞」と「色素幹細胞」という2つの細胞が毛根に「発毛の指令」を出しているということがわかったのです。毛が生える仕組みというのは、バルジ領域が毛根に「毛を生やせ」と命令を出して、毛乳頭に発毛因子を送られることで成り立っているのです。バルジ領域は、元々は発毛分野において発見されたのですが、脱毛にも活用できるということで、NPL方式の脱毛方法が発明されました。
毛根がターゲットの従来の脱毛方法とバルジ領域がターゲットのNPL脱毛
従来の脱毛方法は前述にあるように、毛の黒色であるメラニン色素に反応するレーザーや光を照射することにより、熱で毛を生成する組織を破壊するという仕組みでした。NPL方式では、バルジ領域に熱を与えることで、ムダ毛の種が毛乳頭に送られないようにしたり、今あるムダ毛に栄養が行かないようにしたりすることができるので、理論上は現状で一番脱毛効果の高い方法ということが言えるのです。植物を育てようと思った時に、植木鉢に種を植えなければ植物の芽は生えてきません。健康な種が植えられた植木鉢からは芽が生えてきます。これを私たちの体毛と仮定した時、芽が生えてくるのが嫌だから、植木鉢をハンマーで壊していこうというのが従来の脱毛方法であり、毛が再び生える可能性が高いことも、植木鉢=毛乳頭という細胞を破壊しているという危険な行為であることも想像に容易いでしょう。NPL方式の場合は、そもそも植木鉢に種を植えさせないのですから、効果性が高いことはこちらも想像に容易いことだと思います。
バルジ領域をターゲットにすることで副作用はあるの?毛は復活しないの?
従来の脱毛方法のターゲットである毛乳頭を破壊することは、日本の場合、厚生労働省から危険であるため避けるべきだと指導が出ています。しかしバルジ領域をターゲットにすることでの副作用は、現在は見つかっていません。毛根をターゲットにするよりも、弱い出力の光で施術ができるので、通常の脱毛と比べても安全に脱毛の施術を受けることができます。しかし、NPL脱毛と同じようにバルジ領域をターゲットにしているやり方でも、ダイオードレーザーを使ったレーザー脱毛や、SHR脱毛という光脱毛の場合は、施術による火傷や色素沈着などが起きる可能性があります。それから、従来の脱毛方法の場合は、毛周期の中でも退行期(毛が抜け落ちる前の期間)や休止期という完全に毛が生えずに次の毛を生やす準備期間の毛には作用ができず、数ヶ月〜数年すると、光が作用していなかった部分の毛がまた生えてくるということがよくありますが、バルジ領域の場合は、一度破壊した後には、理論上復活することがないと言われています。
今回のまとめ
今回はNPL脱毛でターゲットにしているバルジ領域とは何なのかについてお話していきました。NPL脱毛のデメリットがあるとするならば、バルジ領域というのが、比較的新しい発見であるということなので、実証データが少ないということです。しかしこれは、他の脱毛方法にも言えることであり、脱毛という技術自体が生まれたのも1960年代のことで、まだ100年経っていません。そのため、どの脱毛であっても、50年後、100年後に体毛がどうなっているのかという実証データは取れていないのです。しかし、理論上NPL脱毛は一番効果性が高いものと言われています。次回は、バルジ領域をターゲットにすることのメリットについてお話できればと思います。
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾