レーザー脱毛・ニードル脱毛といった医療脱毛は、通い続けることが難しくなる(つまり止めたくなる)ほどの痛み」といわれており、その理由としては「肌表面に火傷や炎症を負いながら」脱毛を進めていくことであると、前回のコラムではお伝えいたしました。ですから一本一本毛根から焼き切ることにより体毛を着実に排除することができたとしても、途中でリタイアしてしまう人たちが後をたたず、結果としてしっかりと脱毛コースを卒業することができず、私たちのようなエステティックサロンに通い続ける人が増加し続けているのです。つまり医療脱毛とは、メリットもあればデメリットもある。ということを、私たちは知識として身に付けていかなければなりません。また、医療脱毛は「痛み」以外にもデメリットがあります。それは、脱毛施術時間(自動的に施術期間も連動)が長いという点です。例えば脇脱毛をするために両脇を施術したとすると、それだけの施術だけで1時間を要します。両脇の面積なんてごく僅かですから、これが全身脱毛となると、一度の施術をその日に終わらせることは当然のことながらできません。
【目次】
1.医療脱毛器(マシーン)は海外で医療認可され、輸入されるケースもある
2.医療機関で取り扱う脱毛器(マシーン)でも、未承認の製品は少なくない
3.今回のまとめ
医療脱毛器(マシーン)は海外で医療認可され、輸入されるケースもある
レーザー脱毛器(マシーン)は、1990年代から飛躍的に進歩しており、ルビーレーザー・アレキサンドレーザー・ダイオードレーザーといった製品が医療脱毛器(マシーン)として日本では使用されていると、前回のコラムではお伝えしました。しかしながら一説によると日本国内で導入されているレーザー脱毛器(マシーン)・光(IPL)脱毛器(マシーン)は累計で5,000台以上導入されているというデータがあります。台数の割には脱毛器(マシーン)の種類数が大変少ないように思えるのですが、これは日本が医療脱毛器(マシーン)及び美容脱毛器(マシーン)の区別が明確でなく、また美容脱毛器(マシーン)の代理店に対する認可制度が不整備なため起こる現象です。欧州諸国は日本とは違い、医療脱毛器(マシーン)として認可されているレーザー装置が多いため、これを日本の代理店が美容脱毛器(マシーン)として輸入して、医療機関やエステティックサロンで導入されているのです。
医療機関で取り扱う脱毛器(マシーン)でも、未承認の製品は少なくない
医療用のレーザー脱毛器(マシーン)は、2016年になり初めて「長期の減毛を目的として」と、厚生労働省からアレキサンドレーザーが承認されました。しかしながらいまだに医療機関で導入されている脱毛器(マシーン)においても、未承認の製品が少なくないということがいえるでしょう。ここで押さえるべきポイントとしては、「医療機関で取り扱う脱毛器であるからといって、医療脱毛器であるかはまた別の話」ということです。
今回のまとめ
冒頭でお伝えした「医療脱毛は施術時間が長い」ということは、何もだらだらと時間がかかり、効果を出すまでの道のりがじれったいというだけではありません。もう一つのデメリットとして「痛みが強い」という点が挙げられましたが、つまり「痛みのある施術を長時間・長期間受ける」ことが効果を出すまでに義務付けられるということです。医療脱毛を順調に卒業できる人というのは、心身ともに相当我慢強い人に限定されるとも言い換えることができるのです。