現代では、女性だけでなく、メンズも、年齢も関係なく当たり前となってきた脱毛ですが、人類はいつの頃から脱毛をし始めたのでしょうか?教科書で見る挿絵や歴史的な絵画などだけでは、髪の毛や髭以外の体毛についてはあまり描かれていないため、想像が出来ませんよね。それに、大昔の人類はどちらかというと体毛がふさふさと生えていた・・・というイメージもありませんか?今回は、脱毛の歴史や移り変わりについてお話していけたらと思います。
【目次】
1.脱毛(除毛)の始まりは原始時代?!美しさのためでなく生活の術であった!
2.旧石器時代の脱毛方法とは?
3.今回のまとめ
脱毛(除毛)の始まりは原始時代?!美しさのためでなく生活の術であった!
実は、脱毛が始まったとされているのは、20万年も前のことです。「脱毛」とは言っていますが、厳密に言うと、現代における脱毛とは認識が違い、正しくは「除毛」にはなりますが、太古から毛を無くすという文化があったのです。20万年前と言うと、旧石器時代であり、ネアンデルタール人がヨーロッパを中心にして、西アジアから中央アジアまで広く分布しており、石器を使って生活をしていた時代です。ネアンデルタール人というと、歴史の教科書の最初の方で習ったような記憶ですよね!この頃から、「体毛は不要なもの」という認識があったようです。現代を生きる私たち、特に日本人からすると、「人から見られた時の見た目が美しくないからムダ毛を処理したい」という気持ちですが、ネアンデルタール人達の認識はそうではありません。美しさにこだわるライフスタイルを求めるためではなく、衛生的観点から除毛をしていました。古代の生活環境は、現代のように毎日頭や体を洗えるわけではなく衛生的ではなかったため、体毛が多く生えていると、ノミやシラミなどの寄生虫の温床となってしまいます。シラミが体毛に付着すると、皮膚まで移動して吸血し、痒みや湿疹を引き起こします。ネアンデルタール人にとって、体毛を除去するということは、生きていく中で必要不可欠なことだったのです。
旧石器時代の脱毛方法とは?
この旧石器時代の遺跡からは、ナイフのように鋭く研がれた石器がいくつも見つかっていおり、この研いだ石器を使って、削るように毛を剃っていたとされています。旧石器時代からすでに「体毛を剃る」ということが習慣として存在していたことが分かります。現代には、カミソリや電気シェーバーなど、手軽に除毛処理をできるものがありますが、それでも不便だと思っている方も多いと思います。カミソリでも剃り残しがあったり、ケガをしたりするぐらいなのに、旧石器時代の人々の石器を使った除毛法は果たして、どれほどまで毛を処理できたのでしょうか?美しさのためでなく、あくまで衛生面を考えてのことだったので、ある程度体毛を少ない状態にしておければ良かったのだと思うので、おそらくは、長く伸びてしまわないように擦り切っていた程度なのだとは思いますが・・・石器でそんなことができるなんて、すごく器用ですよね!
今回のまとめ
20万年も前から、体毛を剃り除毛をするということが人類では広まっていたのだと思うと、とても面白いですね。現代は、ほとんどの人々が毎日体を洗うことができ、旧石器時代と比べて遥かに衛生的環境が整っています。また、衣服を着るようになったり、空調設備も整った中で生活をしたりしています。元々体毛は、体の保温機能の役割があったり、直射日光から肌を守ったり、外部刺激から肌を守ったりするなどの役割がありました。しかし、現代の整った生活環境の中では不要なものであり、むしろ毛が生えていることで肌環境を悪くしている場合もあるのです。例えば顔の毛をそのままにしていると、毛穴に汚れが溜まりやすくなり、ニキビや吹き出物の原因となったり、ニキビが広がりやすくなったりします。VIOの処理をしていないと、蒸れや臭いの原因となったり、不衛生な環境になるために、感染症を引き起こしやすくなったりということにも繋がることがあります。ネアンデルタール人達ほど、生きていく中での必須事項ということではないかもしれませんが、現代にも脱毛は必要なことだと言えると思います。
福井脱毛エステティックサロンUNO>>>ichikara
中村真綾