脱毛をした後に肌にトラブルが出てしまったという話をしばしば耳にします。
「湿疹が出てしまった」
「炎症を起こした」
「蕁麻疹が出た」
などです。
その中でも比較的軽いのだけれど「肌が痒くなる」という症状を訴える方もいます。
脱毛後、何ともないという方も多いですが、人によっては、痒みを感じる方がいるのです。
では、なぜ痒みは出るのでしょうか?
そして、それを対策・予防するにはどうすると良いのでしょうか。
今回は脱毛後の肌の痒みについてお話ししていきます。
【目次】
1.脱毛後のかゆみの原因は?
2.脱毛後のかゆみが出やすい部位
3.脱毛後のかゆみはいつまで続くのか
4.脱毛後にかゆみが出た時の対処法
5.脱毛後に注意すべきこと
6.今回のまとめ
1.脱毛後のかゆみの原因は?
脱毛後の痒みの原因はいくつかあります。
脱毛による乾燥
脱毛後に肌がかゆいと感じる場合は、主に「乾燥」が原因となっています。
肌というのは本来、天然のバリア機能が備わっており、肌内部に皮脂と水分が十分に満たされている状態になっています。
しかし、この皮脂や水分量が不足していると、バリアが機能せずに、乾燥していきます。
肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感になります。
そのため、かゆみが生じやすくなるのです。
レーザーや光の刺激による炎症
レーザー脱毛やIPL脱毛などの従来の光脱毛は、毛に含まれる黒い色素(メラニン)にレーザーが反応して熱を発生させ、毛乳頭や毛母細胞、バルジ領域などの発毛組織を破壊するという仕組みです。
このとき発生した熱により、皮膚に軽度の炎症が起き、かゆみが生じるのです。
また、レーザー照射の場合、初回の照射では炎症によるかゆみが起きなくても、2回目や3回目の施術で、これまで生じたことがないかゆみを感じる方もいます。
これは照射回数を重ねるごとに出力を上げていくことが原因です。
レーザー照射を繰り返し受けて毛が細くなると、前回と同じ出力では熱が発生しにくくなり、発毛組織を破壊できない可能性があります。
そのため患者様の毛の状態に合わせて段階的に照射出力を引き上げる必要があり、レーザー照射を繰り返すと過去には生じなかったかゆみが出ることがあるのです。
火傷をしている
光脱毛や、レーザー脱毛などの医療脱毛の施術によって、肌が火傷をした状態になる場合があります。
火傷をした状態というのは、皮膚の細胞が傷つけられている状態です。
切り傷がかさぶたになった時に、痒くなるのと同じように、火傷も治りかけの時にはかゆみが発生します。
特に、レーザー脱毛の場合は、光脱毛と比べると火傷をするリスクが高いです。
そのため、レーザーで軽度の火傷をおった皮膚が回復する際に痒みが発生するという場合があります。
新たな毛が生え始めている
皮膚が薄く、濃く太い毛が生えているVIOなどの部位では、毛が伸びることによる肌への刺激が痒みの原因となる場合があります。
脱毛の施術前は照射部位の剃毛を行いますが、その毛が伸びてくることによって、伸びてきた毛先が肌を刺激してしまい、痒みにつながることが多いです。
脱毛前の自己処理で肌が傷ついている
光脱毛や医療脱毛の施術前には、剃毛処理をしていただくことがほとんどです。
そのシェービングの際に、肌が傷ついてしまっていると、かゆみが発生する場合があります。
念入りに処理しようとしすぎて、肌の角質を傷つけてしまったり、毛穴に細かな傷がついてしまったりということが起きるのです。
特に、カミソリは手軽であるため、カミソリを使用して剃毛する方も多いですが、必要以上に肌の角質を取ってしまうということが多いです。
必要な角質を取ってしまう=肌のバリア機能が低下するので、これもまた乾燥へとつながるのです。
痒みの発生だけでなく、毛嚢炎などの別の肌トラブルを発生してしまう可能性もあるため、カミソリでの剃毛はできるだけ避け、電気シェーバーを使用して自己処理していただくことが一番安全です。
当店の場合、剃りきれていない部分や、VIOや背中、うなじなどの自己処理がしづらい部分に関しては、無料で剃毛させていただきますので、ご安心ください。
蒸れ
乾燥とは反対に、肌が蒸れることによっても乾燥が生じる場合があります。
特に、VIOなどのデリケートゾーンは、下着や衣類の締め付けで通気性が悪くなり、蒸れやすいので、脱毛の施術後に痒みを感じやすいのです。
2.脱毛後のかゆみが出やすい部位
脱毛後に痒みが生じやすい部位はどこなのでしょうか。
ワキ
ワキは皮膚内部に熱がこもりやすく蒸れやすい、さらには皮膚も薄いといった特徴があります。
そのため、脱毛期間中に強い痒みを感じる場合があります。
レーザーや光を照射すると、その照射部位に熱がこもります。
この熱を発散する際に水分も蒸発していくのですが、この時に乾燥しすぎてしまうことで、痒みへとつながる場合があります。
また、自身の肌で擦れたり、衣服によって蒸れたりすることで汗をよくかくので、その汗に含まれる成分が肌への刺激となり、痒みを感じる場合があります。
ただでさえ炎症の起こりやすい環境にあるのに、皮膚も薄いため、痒みを感じやすいのです。
VIO
デリケートゾーンと言われるVIOラインは、体の他の部位と比べても皮膚が薄く、少しの刺激でも痒みや赤みなどのトラブルが起きやすいです。
下着と肌が直接擦れたり、下着の締め付けで蒸れることで痒みが発生しやすいことが原因です。
また、脱毛の施術前に剃毛した毛が伸び始めたことにより、その毛がチクチクと触れて痒みが生じる場合もあります。
そして、VIOの皮膚は薄いため、剃毛すること自体でも負担がかかり、痒みの原因となることがあります。
顔
顔の皮膚もまた、体の他の部位と比べて皮膚が薄いです。
さらには、外部刺激にかなり敏感な部位です。
そのため、脱毛の刺激にも敏感に反応します。
また、顔の毛はほとんどが産毛です。
産毛の場合、レーザーや光への反応が少ない分、太い毛よりも出力を上げて顔脱毛をしていきます。
その分、肌にかかる負担も大きく、痒みや赤みのトラブルが発生しやすいのです。
3.脱毛後のかゆみはいつまで続くのか
脱毛後の痒みがずっと続いてしまったら・・・と不安になる方もいますよね。
一般的に脱毛後の痒みはいつまで続くのでしょうか?
痒みはいつまで続く?
痒みがいつまで続くのかは、かゆみの度合いや、症状の有無などにも左右されるので、何日続きます!と断言することはできません。
しかし、とはいえ、脱毛が原因の痒みは永遠に続くわけではありません。
痒みの原因が治ってしまえば、かゆみももちろん無くなっていきます。
かゆみが長引いてしまうパターン①
脱毛後のかゆみの原因となっていることで多いのが、
・炎症
・乾燥
・毛嚢炎
といったものです。
これらが原因のかゆみは、正しい対処を行なっていれば、1〜2週間で治ることが多いです。
しかし、掻きむしってしまったり、毛嚢炎になっている部分に刺激を与えてしまい、毛嚢炎が悪化してしまったりすると、かゆみが長引いてしまうことが多いです。
こういった場合は、早めに皮膚科などを受診しましょう。
かゆみが長引いてしまうパターン②
脱毛後に痒みが出ていなくても、脱毛後の行動で痒みが出てしまう場合もあります。
例えば
・寝ていて体温が上昇した時
・お風呂上がり
・運動した時
などです。
こうした時に無意識で掻いてしまったことで、かゆみだけでなく、接触性皮膚炎の症状として、気づいたら肌にブツブツができていたというケースがあります。
肌がブツブツした状態であることは、感染症になってしまうリスクも高いです。
きちんとしたケアを行なっていないことで、かゆみやその他の症状がかなり長引いてしまうということもありえます。
掻いてしまって、ブツブツができた場合には、早急に皮膚科を受診することをオススメします。
4.脱毛後にかゆみが出た時の対処法
脱毛後にかゆみが出てしまった場合はどのように対処すると良いのでしょうか?
保湿をする
脱毛後のかゆみの原因が乾燥である場合、保湿をすることでかゆみがおさまってくることが多いです。
保湿とは、「肌に水分を与えること」なので、
・化粧水
・美容液
・ボディローション
などの水分量の多いもので保湿をしてあげましょう。
冷やす
保冷剤などを使用し、患部を冷やしてあげましょう。
肌を冷やすことで、皮膚の内側に溜まった熱が沈静化し、痒みの軽減に繋がっていきます。
また、保冷剤には、タオルで包みましょう。
当てる際には、なるべく肌に刺激を与えないためにも、肌を擦ったりせずに、当てて冷やすだけにしてください。
肌を掻かないようにする
かゆみの成分というのは、掻いてしまうことでさらに分泌されてしまいます。
そのため、肌を掻かないように意識しましょう。
かゆみが増してしまうだけでなく、掻いたことにより肌が傷つき、そこから細菌が入ることで、新たな炎症を生み出してしまう可能性もあります。
また、その傷跡が色素沈着として残ってしまう場合もあるので、注意が必要です。
痒みがある際には、保湿をしたり、冷やしたりして対処しましょう。
クリニックで診察や処置をしてもらう
脱毛後に痒みや赤みなどが出た場合は、冷やしたり、保湿することで数日程度で治ることがほとんどです。
しかし、レーザー脱毛などの後で炎症の度合いがひどい場合や、毛穴に雑菌が入ってしまい、炎症が悪化してしまった場合など、自分では対処が難しい場合には、早急にクリニックの受診をするようにしましょう。
肌の炎症がひどい場合には、治療をして炎症を抑えなければ、脱毛の施術も断られてしまいます。
ひどくなる前に、早めに対処するようにしましょう。
5.脱毛後に注意すべきこと
脱毛後のかゆみの原因を作ったり、かゆみを悪化させたりしないためにも、脱毛後に注意すべきことを知っておくと良いでしょう。
①アルコールや刺激性の強い食品を避ける
脱毛後当日中は、アルコールの摂取や刺激の強い食べ物の摂取を避けましょう。
アルコールを摂取したり、刺激性の強い辛いものを食べたりすると、体温が上昇しやすいです。
この体温の上昇により、体が痒くなってしまうことがありますので、極力避けるようにしましょう。
②スポーツや運動を避ける
脱毛後当日中は、スポーツや運動を避けましょう。
スポーツや運動をすることで、激しく汗をかきます。
汗をかくと毛穴が開き、皮膚の表面温度が上がり、乾燥・肌トラブルを招く可能性があるので、避けてください。
③肌を擦らない
肌を必要以上に擦ることを避けましょう。
肌を擦り血行が良くなると、肌にかゆみを感じる場合があります。
脱毛後は肌の内部が通常よりも敏感になっているため、外部からの刺激にも反応しやすいです。
かゆみを感じた場合には、掻いたりせずに、「冷やす」「保湿する」ことで対応しましょう。
また、下半身の脱毛を行った場合には、脱毛箇所を刺激するような下着・ガードル・ストッキングなどは避けていただくことを推奨します。
④脱毛後の入浴の際には湯船に浸からない
脱毛後の当日の入浴の際には、湯船に浸からず、シャワー程度で済ませるようにしましょう。
体を洗う際には、ナイロンタオルなど肌への刺激が強いものの使用は避けてください。
⑤紫外線に当たらない
脱毛後、数日〜1週間は、太陽光などの紫外線には極力当たらないようにしましょう。
日焼けをしてしまうと、肌のメラニンが活性化し、稀に炎症や色素沈着といった症状を引き起こす可能性があります。
どうしても日に当たるかもしれないという場合には、UVクリームを塗るなどして、日焼け対策をしっかり行ってください。
また、合わせて脱毛前の日焼けにも注意しましょう。
日焼け=火傷した状態です。
ダメージを負った肌に対して、さらにレーザーや光を照射する施術を行うことは危険です。
レーザー脱毛や従来の光脱毛の場合は、毛の黒色であるメラニン色素に反応させて脱毛を行っていくという仕組みであるため、肌が黒いことで火傷の危険性がありますし、かなり強い痛みを感じる場合があります。
当店のNPL脱毛の場合は、日焼けの火照りが沈静して、肌が黒いだけならば問題なく脱毛できますが、まだ沈静しておらず、肌のヒリヒリ感が残っている場合には、痛みを感じる可能性があるため、施術は避けていただいております。
これらに反する行為をしてしまった場合には、乾燥やかゆみ・赤いブツが出てしまう恐れがあります。
化粧水・美容液・ボディローションなど水分量の多いもので、
通常時の2〜3倍ほどの量を使い、保湿をしてあげるようにしましょう。
保湿をしっかり行うことで、乾燥や炎症、痒みを防ぎましょう。
今回のまとめ
今回は、脱毛の後に起こりうる痒みトラブルについてお話ししてきました。
普段、アトピーや蕁麻疹などで悩んでいない方でも、脱毛後に間違った行動をしてしまうことで、思わぬ肌トラブルを引き起こす場合もあります。
しっかりと保湿をしたり、脱毛後に避けるべき行動にも気をつけて、トラブルなく脱毛をしていけるといいですね!
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中村真綾