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2022.02.26
フェイシャル:フォトNPLフェイシャルについて

肌にできる「シミ」「肝斑」の正体。メラノサイトとメラニン

UNO>>>ichikaraのフェイシャルエステメニューは、深いシミ・たるみ・シワ・リフトダウンの肌悩みに、最短時間で最大効果のアプローチを行います。本日のコラムでは、その中でも特にお客様からはご相談の多い「シミ」「肝斑」の原因や対策についてお伝えします。
近年ではエステティック・医療・コスメと、様々な分野のスキンケア方法が注目され、技術もどんどんと進歩しております。特にレーザー治療・美容点滴・ヒアルロン酸注射・ケミカルピーリング・ビタミンC導入など、魅力的なキーワードで広告宣伝はあふれています。もちろん当店でもシミや肝斑に効果的な、プロフェッショナル化粧品や美容機械(マシーン)を使用しフェイシャルエステを行うのですが、まずは「なぜシミや肝斑はできるのか?」といった問いをクリアにした上で、施術を受けていただきたいのです。今回のコラムでは、シミや肝斑の原因となる「メラノサイト」と「メラニン」についてお伝えいたします。

【目次】
1.肌のシミ・肝斑をつくる工場。メラノサイトについて
2.外的刺激(紫外線など)から肌を守る、メラニンの生合成について
3.今回のまとめ

肌のシミ・肝斑をつくる工場。メラノサイトについて

肌のシミや肝斑の基になるのはメラニンですが、そのメラニンを生成する工場のような細胞が、「メラノサイト」ということは一般的にも広く認識されています。メラノサイトは別名色素細胞ともいい、肌の基底層と毛母に位置する樹枝状の細胞です。皮膚1m㎡あたりに約1,000個〜1,500個のメラノサイトが存在しており、顔部分などの日光露光部には、高密度で存在します。表皮のメラノサイトは基底層に存在し、若干真皮側にはみ出すように位置しています。細胞内にはメラノソームを含有しており、メラノソーム内ではチロシンそしてメラニンが生合成されていきます。成熟したメラノソームは、「メラニン顆粒」として隣接する基底細胞や、有棘細胞へと渡り、メラノサイトから旅立ちそれぞれの細胞の核上部に集合することで、紫外線からDNAを守る役割を果たしています。人種によって肌には色調の差異がありますが、これはメラノサイトの数とその大きさによって決定されるといわれています。

外的刺激(紫外線など)から肌を守る、メラニンの生合成について

既にお気づきのように、「シミ」「肝斑」の原因となるメラノサイトやメラニンは、肌細胞を外的刺激(紫外線など)から守る、大切な生体機能であり肌細胞の一部なのです。例えば日光が燦々と降り注げば、お顔の肌内部からはメラニンがどんどんと生合成されることで、光老化や紫外線による健康被害に及ぶことから各肌細胞を守ります。そもそもメラニンとは、フェノール類物質が高分子化して色素となったものの総称であります。人にみられるメラニンは大きく2種類存在し、黒色のユーメラニン(別名真性メラニン)・黄色のフェオメラニン(別名黄色メラニン)があります。人の肌(皮膚)や髪に存在するメラニンは、この2種類となるメラニンの複合体であり、その比率により皮膚や毛髪の色に違いが生じます。血中から供給されたチロシンは、銅含有酵素のチロシナーゼによって酸化されてドーパ・そしてドーパキノンへと代謝されます。チロシナーゼとは、この反応を触媒する酵素物質であり、この代謝はメラニン生成における律速反応として肌細胞を守るため働きます。

今回のまとめ

約十年前に、某大手化粧品メーカーブランドの製品から「白斑問題」が持ち上がり、39人の被害女性が、7億円近い損害賠償を求める訴訟にまで発展しました。白斑とは、肌が斑に白く脱色してしまう現象ですが、これは部分的にメラニンを失っているからです。本件は「ロドデノール」という成分が、物質的にチロシンと似た構造をしているため、チロシナーゼと代替して結合し、結果としてメラニンの異常低下を招いたという見解です。
私たちスタッフは、こういった情報を看過することなく、常に自分ごとに捉え施術や商品の選定に、真摯に向き合う努力をいたします。