全身脱毛・各部位の脱毛(顔脱毛・わき脱毛・うなじ脱毛・腕脱毛・脚脱毛・背中脱毛・VIO脱毛など)は、レーザー脱毛や光(IPL)脱毛技術による毛根へのアプローチを経て、現在ではバルジ領域へのアプローチ(当店で採用しておりますNPL方式の脱毛技術)が、最短時間で最大効果であると認識が専門家の中では一般的になり、脱毛器(マシーン)の研究開発も、正に日進月歩の状態であるといえます。またNPL方式の脱毛メニューは、痛みも軽減されており、麻酔を打つ必要もございませんし、肌トラブルが起こるようなリスクが極めて軽減されている優れた脱毛技術なのです。前回のコラムでは、レーザー脱毛や光(IPL)脱毛技術・NPL方式の脱毛技術の違いを理解していただくために、毛器官の構造についてお伝えいたしました。今回のコラムでは、レーザー脱毛が、毛器官に対し具体的にどのようにアプローチしているのかという原理を、お伝えしたいと思います。
【目次】
1.レーザー脱毛・光(IPL)脱毛は、SP理論に基づいている
2.レーザー脱毛の原理とは、「毛根へのアプローチ」と、「熱の保護」
3.今回のまとめ
レーザー脱毛・光(IPL)脱毛は、SP理論に基づいている
レーザー脱毛・光(IPL)脱毛の原理というものは、SP理論に基づいて行われています。SP理論とは、Selective Photothermolysis理論の略称であり、Selective Photothermolysisとは、1983年にハーバード大学の皮膚科の研究医であるRox Anderson氏らが提唱した、特定の色素を有する細胞・組織をレーザーによって選択的に熱破壊する概念を総じて述べた理論であります。現在では日本語にまだ正式に確立されていないのですが、ざっと直訳すると「選択的光熱分解」だといえます。SP理論は脱毛だけでなく、色素病変や血管腫の治療にも応用されています。具体的に「選択」とは「選択する脱毛の箇所」という点を指しているのですが、レーザー照射による熱によって、選択した標的の組織周辺にもこの熱が拡散する現象を抑え込む治療に応用されているということです。とある色素を含む組織に吸収される波長エネルギーのレーザーを照射すると、当然その色素は、レーザーを吸収して発熱し、その周辺には約50%の熱が拡散されます。しかしこの50%のレーザーによる熱は、熱緩和時間を超えないと、このレーザー熱による標的箇所以外の熱漏れは起きないのです。レーザー脱毛は、毛根へアプローチを行うため、SP理論を用いて、肌内部への熱の拡散という肌トラブルを起こす主となる原因を回避しているのです。
レーザー脱毛の原理とは、「毛根へのアプローチ」と、「熱の保護」
レーザー脱毛・光(IPL)脱毛とは、毛根に位置するターゲット(メラニン色素)に高い吸収率の波長の光を当てて、毛と毛包及び毛乳頭を熱でアプローチをし、脱毛する原理です。そして一方では、肌トラブルを極力軽減できるように、SP理論に則した波長・パルス幅・エネルギー密度を有するシステムが、表皮を熱から保護する観点として欠かせない条件でもあるのです。
今回のまとめ
レーザー脱毛のシステムは、コラムをご覧のように肌内部の毛根へアプローチする以上、痛みや肌トラブルのリスクを極力軽減できるSP理論システムを、脱毛器(マシーン)に搭載しています。しかし裏を返すと、レーザー脱毛とは、そのようなシステムを搭載しなければ、痛みや肌トラブルを容易に誘発してしまう熱エネルギーアプローチだともいえます。当店では、毛根ではなく毛根上部に位置するバルジ領域へのアプローチをNPL方式の脱毛器(マシーン)施術を通して推奨していきます。