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COLUMN
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2023.10.07
脱毛:医療脱毛について

本当は教えたくない脱毛の真実 毛乳頭破壊の脱毛は危険!

永久脱毛(減毛)とは、脱毛施術後に身体の全身、もしくは各部位(顔・わき・うなじ・腕・脚・背中・VIOなど)が毛周期を超えたあと、本数が著明に減少し、それを維持できているのか?ということが基準となることを前回のコラムではお伝えいたしました。
しかし、永久脱毛に関する理解を深めるために、脱毛の原理と毛乳頭、毛根に焦点を当てて説明しましょう。従来の「レーザー脱毛」、光脱毛、そして私たちが採用している「NPL方式」の脱毛方式において、毛乳頭とその重要性について詳しく説明し、永久脱毛へのアプローチについて理解を深めましょう。

【目次】
1. 毛乳頭とバルジ領域、脱毛の本質
2. レーザー脱毛、光脱毛、NPL脱毛方式の比較
3. 毛乳頭を破壊する方法は医療行為である
4. NPL脱毛は安心?安全?
5.今回のまとめ

毛乳頭とバルジ領域、脱毛の本質

脱毛において、毛乳頭と毛根の役割は非常に重要です。毛根部の毛は、結合組織性毛包と呼ばれる構造で形成されています。これまでの脱毛理論では、結合組織性毛包の深部に位置する毛乳頭やバルジ領域へのアプローチが注目されています。

毛乳頭とは

毛根は成長期になると、毛球と呼ばれる部分になり、毛球の中には毛乳頭があります。毛乳頭は毛母細胞から成り、毛や内毛根鞘細胞を生成し、上方に向かって発育させます。
「毛球」と呼ばれる毛包基部の膨らんだ部分の中心に位置しています。そして上から毛包が半球状に覆う形で毛乳頭を囲んでおり、この毛乳頭を囲む一列の細胞となる物質が、「毛母細胞」なのです。毛母細胞からは毛や内毛根鞘細胞が産出され、これらはともに上方に向けてぐんぐんと発育していきます。また毛母には、毛にメラニンを供給するメラノサイトが存在しています。
毛乳頭を破壊しない限りは、毛を抜いても再び生えてしまいます。なので、レーザー脱毛や従来の光脱毛は、この毛乳頭を破壊することで脱毛効果を出しています。

バルジ領域とは

バルジ領域とは近年の研究によって新しく発見された器官です。
毛包は毛幹と毛根の接合部で、毛孔が漏斗状に開いており、その下部には毛包の一部である毛隆起が存在し、バルジ領域と呼ばれています。
バルジ領域には皮膚の幹細胞(色素幹細胞と毛包幹細胞)が存在し、それが毛の成長に重要な役割を果たしているのです。簡単にいうと、バルジ領域が毛乳頭に栄養を送って「毛を生やせ!」と命令を出している器官ということです。バルジ領域をターゲットにすれば、毛乳頭を破壊しなくても脱毛効果が得られます。

レーザー脱毛、光脱毛、NPL脱毛方式の比較

脱毛技術にはいくつかの異なる方法があり、それぞれの方式が毛乳頭とバルジ領域へのアプローチに異なるアプローチを取ります。ここからは、レーザー脱毛、光脱毛、NPL脱毛の違いを毛乳頭とバルジ領域に着目して紹介していきます。

レーザー脱毛

レーザー脱毛は、特定の波長の光を使用します。この光は、メラニンと呼ばれる毛の色素に強く吸収されます。毛根に存在するメラニンが光を吸収することで、エネルギーが毛根に伝わります。 光が吸収された後、エネルギーは毛根内に熱として蓄積されます。この熱は毛乳頭周辺の組織に集中し、毛乳頭を破壊します。レーザー脱毛によって毛乳頭が破壊されると、毛根は再生できなくなります。これにより、毛の成長が永久的に停止し、脱毛が実現します。

光脱毛(IPL脱毛)

光脱毛といってもIPL脱毛、SHR脱毛、SSC脱毛、THR脱毛など数多くの種類が存在します。現在全国で使用されている光脱毛器の約7割がIPL脱毛方式といわれています。IPL脱毛は、レーザー脱毛のように強い光を照射せず脱毛を行う方法です。よって脱毛の仕組みはほぼ同じで、照射下光の熱によって毛乳頭を破壊し脱毛効果を得ています。

NPL脱毛

NPL脱毛は、レーザー脱毛やIPL脱毛と違いバルジ領域をターゲットにしている脱毛方法です。バルジ領域は、皮膚の浅い部分に存在しており、皮膚の深い部分にある毛乳頭にまで光を到達させなくていい低い照射熱で脱毛効果が得られる方法で注目されています。

 

毛乳頭を破壊する方法は医療行為である

日本の厚生労働省は、毛乳頭を破壊する脱毛方法に対して、一般的な脱毛サービスに関するガイドラインや規制を設けています。毛乳頭を破壊する脱毛方法は、通常、医療機関で行われる医療脱毛として規制されています。エステサロンで行うことができるのは、光を照射することになどによる一時的な除毛、減毛など、医療行為に該当しない範囲の施術と決まっています。

なぜ、医療行為となっているのか?
1. 刺激や痛み: 毛乳頭を破壊するために高エネルギーの光やレーザーを使用する脱毛方法は、痛みや刺激を伴うことがあります。痛みの度合いは個人差がありますが、感じる痛みに対する耐性や感受性が問題となることがあります。
2. 肌への影響: 毛乳頭を破壊するために使用される光やエネルギーは、周囲の皮膚にも影響を与えることがあります。肌の赤み、腫れ、かさぶた、色素沈着などの副作用が発生することがあります。

このような影響があるため、毛乳頭を破壊する行為は危険とされています。

NPL脱毛は安心?安全?

近年の研究の結果、毛の生成に関わる組織はバルジ領域にあることが分かりました。
上記で説明したように、バルジ領域は皮膚の浅いところに存在しているため、毛乳頭を破壊する脱毛方法よりも弱い光の照射で脱毛を行うことができます。NPL脱毛はバルジ領域をターゲットとした安心、安全な脱毛方法といえます。しかし、どんな脱毛方法にもメリットがあればデメリットもあります。
ここでは、NPL脱毛のメリットやデメリットについてご紹介していきます。

NPL脱毛のデメリット

NPL脱毛がターゲットとしているバルジ領域が発見されたのが2001年ごろであり、そこからNPL脱毛器を開発し、普及し始めたのが10〜20年前ほどになります。
そのため、脱毛を終えた方が20年、30年経った後にどのような経過になっているかというデータが十分に得られていない点はデメリットの1つです。
比較的新しい脱毛方法であるため、NPL脱毛方式の脱毛器を導入している店舗が少ないのも現状です。
また、NPL脱毛は“今生えている毛“がその場で無くなる方法ではありません。未来に生えてくる毛に対してのアプローチを得意としているため、即効性があるわけではありません。といっても、即効性を感じないのはレーザー脱毛でも、従来の光脱毛(IPL脱毛)も同じで、その場でムダ毛が無くなるわけではありません。

・臨床データが少ない
・導入店舗が少ない
・即効性がない

NPL脱毛のメリット

毛乳頭をターゲットにする脱毛方法では「痛みがある、白髪や産毛は脱毛できない」といったデメリットが生じてしまいます。しかし、バルジ領域をターゲットとしているNPL脱毛は、毛根の黒いメラニン色素関係なく脱毛ができるため「痛みがなく、白髪や産毛も脱毛できる」といった今までの常識が覆る脱毛方法なのです。
また、今までは毛周期に合わせて脱毛に通わないといけない場合がほとんどだったので、 2〜3ヶ月周期でしか脱毛できなく、なかなか脱毛の回数がこなせないというデメリットもありました。しかし、バルジ領域がターゲットの脱毛方法では、毛周期関係なく脱毛ができるという点もメリットの1つです。

・痛みがない
・産毛や白髪も脱毛できる
・色黒肌も脱毛できる
・通う期間が短い
・施術時間が短い
・美肌効果がある

 

NPL脱毛方式の魅力とは?サロンスタッフが明かす効果とデメリット

NPL脱毛でよく聞くバルジ領域ってそもそも何?

今回のまとめ

このコラムを通じて、永久脱毛における鍵となる要素である毛乳頭とバルジ領域に焦点を当て、脱毛技術の進化と安全性について詳しく理解しました。伝統的な「毛乳頭の破壊」を追求したレーザー脱毛から、新たなアプローチであるNPL脱毛方式への転換についても学びました。

毛乳頭は毛根の中心に位置し、毛の成長に欠かせない役割を果たします。これを破壊すれば、毛根は再生できなくなり、永久脱毛が実現します。一方、バルジ領域は脱毛技術の新たなアプローチポイントであり、そのターゲットに焦点を当てたNPL脱毛は、痛みが少なく、白髪や産毛にも効果的です。

脱毛方法を選ぶ際には、毛乳頭とバルジ領域の理解が大切であり、NPL脱毛が安全かつ効果的な選択肢であることを考慮に入れてみてください。皮膚にやさしく、即効性がない代わりに持続的な効果を提供するNPL脱毛は、脱毛の未来を切り開く新たな可能性を秘めています。脱毛に関する知識を深め、最適な選択をしましょう。

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